アジング・メバリングの情報を集めていると「フロートリグ」という単語を聞いたことがありませんか?
フロートリグって何?
実際、釣れるの?仕掛けとか釣り方はどんな感じ?
と思っている釣人のために
この記事ではフロートリグの仕掛けの作り方、釣り方、タックルを解説。リーダーの長さや太さまで細かく解説します。
フロートリグを使うと
- ジグ単で届かないポイントを遠投して狙える
- 人が少ない砂浜から大型のアジ、メバルを狙える
- 風が強い日でも釣りができる
など、たくさんメリットがあります。
実際、筆者はフロートリグで自己最高記録27cmのメバルを釣ることができました。
メリットだらけのフロートリグを使わないのはもったいない!
この記事でフロートリグの詳細を確認して、次の釣行で大物を狙ってみてくださいね。
- 釣り歴25年・単身赴任のサラリーマンアングラー
- 明石近郊がホームグラウンド
- 子供2人車なし生活で、釣りは子供が寝てる時間のみ
- サラリーマンが短時間で釣果を出すために試行錯誤
フロートリグとはこんな仕掛け
フロートリグの特徴
フロートと呼ばれるウキを使ったアジング・メバリング向けの仕掛けのこと。ジグヘッドだけの仕掛けよりも遠くに飛ばせるので、沖の潮目を狙ったり、砂浜から遠投したり、風が強い日でも釣りができるなどのメリットがあります。浮くタイプ(フロートタイプ)と沈むタイプ(シンキングタイプ)の2種類があり、表層〜海底まで全レンジを探れます。
フロートリグのメリット・デメリット
- 釣り方が簡単(数秒に1回リールを巻くだけ)
- 50m以上沖のスレてないメバルを狙える
- 大型が釣れる確率が上がる
- 表層にいる活性の高いメバルが釣れる
- 砂浜からでもメバルが釣れる
- 風が強い日でも釣りができる
- 仕掛けを作る作業がめんどくさい
- 仕掛けが絡まりやすい
- キャストから回収まで時間がかかる
メリットがたくさんあるフロートリグですが、仕掛けを作る作業がめんどくさいなどのデメリットもあります。
仕掛けが作りやすい釣具を使ったり、釣り方を工夫すれば改善されますので、この記事で解説します。
フロートリグの種類と仕掛けの作り方
代表的なフロートは3種類。
- 中通しタイプ
- 環付きタイプ
- 後付けタイプ
それぞれに長所があり、状況によって使い分けできます。
まずはフロートの特徴と仕掛けの作り方を解説します。
中倒しタイプ
フロートの中にラインを通して使う中通しタイプのフロート。
魚がワームを引っ張ったとき、フロートの重さを魚に感じさせないので違和感なく食い込ませることができます。
仕掛けの作り方
メインリーダーにフロートを通して、その先にスイベルを結びます。
ワーム側リーダーはメインリーダーよりも細くしてください。
藻に引っかかってラインが切れる場合、ワーム側リーダーを細くして切れやすくすると仕掛け全体のロストを防げます。
代表的な中通しフロート
アルカジックジャパン ぶっ飛びロッカー
管付きタイプのフロート
フロートに輪っか(環)が付いているカン付きタイプのフロート。
15g以上の重量級フロートもあり、3種類のなかで最も遠投できるフロートです。
砂浜やゴロタ浜から80m以上遠投して大型のアジ・メバルを狙えます。
仕掛けの作り方
管付きタイプのフロートはFシステムと呼ばれる仕掛けが有名ですが、仕掛けを作るには少しコツが必要。
フロートリグを始めて使う人には、Fシステムでリグを組むのは少しむずかしいです。
仕掛けを簡単に作るためには、キャロフロートスイベルの使用がおすすめ。
ラインを結んでスナップにフロートを付けるだけなので、簡単に仕掛けを作れます。
代表的な管付きタイプのフロート
アルカジックジャパン シャローフリーク
アルカジックジャパン シャローフリークエクスパンダ
ジャングルジム 飛バッシュ!
後付けタイプのフロート
ラインを切らずにセットできる、後付けタイプのフロートです。
3種類のフロートで、最も仕掛け作りが簡単。
ジグ単の仕掛けにフロートを取り付けるだけでフロートリグが完成します。
仕掛けの作り方
フロートはジグヘッドから60cm〜80cmほどの位置に取り付けます。
80cmを超えるとキャストするときに垂らし部分が長くなって、キャストしにくいので注意。
フロートを取ればジグ単として使えるので、1本のロッドでジグ単とフロートリグの2つのリグを使えます。
ジグ単でアタリが無いとき、すぐにフロートリグにチェンジして沖を狙えます。ラインをカットして結び直す時間が無いので、効率よく広範囲をさぐれます。
代表的な後付けタイプのフロート
シマノ ソアレアウトシュート
フロートの使い分け方
- 中通しタイプ:低水温で活性が低い時期に使う
- 管付きタイプ:砂浜やゴロタ浜、遠投が必要なときに使う
- 後付けタイプ:ロッド1本でジグ単もフロートリグも使いたいときに使う
筆者が経験してきたフロートの使い分け方です。
3種類それぞれの特徴を活かして、釣り場や時期によって使い分けるのがベスト。
でも、それぞれのタイプを買うと費用がかかるので、厳選して購入するなら”後付けタイプ×2個・管付きタイプ×2個”を持っていれば大丈夫です。
後付タイプと管付きタイプがおすすめの理由
- 後付けタイプと管付きタイプの2種類あれば、足元〜80mまでの広範囲を釣れる
- 管付きタイプは中通しタイプよりフロートの交換が簡単
- 後付けタイプはジグ単のロッドで使える
管付きタイプは安価なシャローフリークF15.0gがおすすめ。
後付けタイプは取り付けが簡単なソアレアウトシュート3.8gがおすすめです。
個数は1個でもいいですが、2個あるとラインが切れたときに対応できるので安心です。
フロートリグの釣り方
フロートリグの釣り方はとても簡単。
仕掛けを投げて、ゆっくり巻いてくるだけです。
中通しタイプ、管付きタイプ、後付けタイプともに釣り方は同じ。
浮くタイプ(フローティングタイプ)と沈むタイプ(シンキングタイプ)で少し釣り方がちがうので、2種類の釣り方を解説します。
フローティングタイプの釣り方
- 潮上に仕掛けをキャスト
- 1秒〜5秒間でリールのハンドルをを1回転
- 繰り返し
ワンポイントアドバイス
- リールを巻く最適なスピードは日によって変化します。アタリが無ければ、リールを巻くスピードを早めたり遅くしたり、変化をつけてみてください。
シンキングタイプの釣り方
- 潮上に仕掛けをキャスト
- 着水後、5秒〜20秒カウント
- 1秒〜5秒間でリールのハンドルをを1回転
- 繰り返し
シンキングタイプの釣り方も、基本はフローティングタイプと同じです。
フローティングタイプと異なる点は、着水後のカウントダウン。
5秒沈めてアタリがなければ、次は10秒沈める。それでもアタリがなければ15秒沈める。
といった具合で、沈める時間を徐々に長くして狙うレンジを変えてみてください。
フロートリグのタックル
フロートリグに最適なロッド、リール、ライン、ジグヘッドの解説です。
一般的なおすすめタックルをベースに、筆者が経験して使いやすと感じたタックルを解説します。
クリックして説明へジャンプします。
フロートリグ用ロッド
5g未満のフロートを使う場合は7ft前後のロッド、5g以上のフロートを使う場合は8ft前後のロッドが使いやすいです。
ソリッドティップとチューブラーティップで種類が分かれますが、筆者のオススメはソリッドティップ。
ソリッドティップがおすすめの理由
- 竿が柔らかいので魚の引きを楽しめる。
- 潮の変化が分かりやすく、狙うべきタイミングを判断しやすい。
価格は1万円未満〜2万円以上と、幅広くラインナップされています。
こちらの記事で価格別にフロートリグ用おすすめロッドをまとめたので、予算に合わせて選んでみてください。
エギングロッドでもOK
フロートが5g以上の場合、エギングロッドでも代用可能です。
ただし、専用竿ではないので釣りを楽しめないデメリットがあります。
手持ちのエギングロッドでフロートリグにチャレンジして、本格的にやってみたいと思ったら専用ロッドの購入をおすすめします。
専用ロッドのほうがエギングロッドよりもフロートリグを楽しめますよ。
フロートリグ用リール
5g未満のフロートを使う場合は1000番〜2000番のリール、5g以上のフロートを使う場合は2500番〜3000番のリールが使いやすいです。
リールは巻き速度が早いハイギアと、巻き速度が普通のノーマルギアで分かれます。
フロートリグにはハイギアがおすすめ。
ハイギアがおすすめの理由
- 藻場周辺を遠投して狙う場合などは、魚に根に潜られる前に素早く寄せてこれる。
- 遠投した仕掛けを回収するとき、ハイギアのほうが早く回収できる。
フロートリグ用リールも価格別におすすめをまとめたので、予算と相談して購入を検討してみてください。
フロートリグ用ライン
5g未満のフロートはPE0.2号〜0.4号、5g以上のフロートはPE0.5号〜0.6号がおすすめです。
ラインも浮くタイプ(フローティングタイプ)と沈むタイプ(シンキングタイプ)があります。
フロートリグ用には、シンキングタイプのPEラインが使いやすいです。
シンキングタイプが使いやすい理由
- 風があり海面が波立っているときに、ラインが沈むので波の影響を受けにくい。
- 沈むタイプのフロートを使う場合には、ラインも一緒に沈むのでスムーズにフロートを底まで送り込める。
筆者おすすめのシンキングタイプPEライン2選
ティクト ライム0.3号
シマノ セフィアG5
フロートリグ用ジグヘッド
0.2g〜0.4gのジグヘッドであれば、好きなジグヘッドを使ってOK
0.5g以上の重たいジグヘッドを使うとフロートリグのメリットが失われます。
ワームを潮の流れに乗せてフワフワ漂わす釣り方が基本なので、重たいジグヘッドを使うとワームが早く沈みすぎてしまいます。
フックサイズに注意
ジグヘッドの重さが同じでも、フック(針)のサイズを魚の大きさに合わせる必要があります。
フックサイズの違い
- フックサイズ#6〜#8:大型のアジ、メバル狙い
- フックサイズ#10〜#12:中・小型のアジ、メバル狙い
- フックサイズ#14〜#16:豆アジ狙い
釣れる魚の大きさがわからない場合、#10・#11・#12のいずれかを選べば大丈夫です。
フロートリグ用タックルまとめ
<フロート5g未満> 中通しタイプ 環付きタイプ | <フロート5g以上> 中通しタイプ 環付きタイプ | <フロート5g未満> 後付けタイプ | |
---|---|---|---|
メイン リーダー | 太さ:8〜12ポンド 長さ:100〜200cm | 太さ:8〜12ポンド 長さ:100〜200cm | 太さ:4〜8ポンド 長さ:100〜200cm |
ワーム側 リーダー | 太さ:4〜8ポンド 長さ:60〜100cm | 太さ:6〜10ポンド 長さ:60〜100cm | ー |
竿 | 7ft前後 ルアーウェイト5g未満 | 8ft前後 ルアーウェイト5g以上 エギングロッドも可 | 7ft前後 ルアーウェイト5g未満 |
リール | 1000番〜2000番 | 2500番〜3000番 | 1000番〜2000番 |
リールに巻く ライン | PE0.2号〜0.4号 | PE0.5号〜0.6号 | PE0.2号〜0.4号 |
フロートリグで実際に釣ってみた
フロートリグを使いだしてから
- 自己記録のメバルが釣れたり
- 爆風で釣人がいない日でも一人でメバリングを楽しんだり
いい事だらけです。
実際の釣行の一部を、釣行記で確認してみてください。
フロートリグの釣りが便利になる釣具
フロートリグで釣りをする場合、ジグ単と比較して荷物が増加しまいます。
フロートの収納に困ったり、ロッドが2本になって機動力が落ちたりすることがありました。
そこで、これらの問題を解決するため、筆者が実際に使って効果を実感した釣具を紹介します。
ダイソーのナイロンケース
フロートの収納ケースにピッタリです。
浮くタイプと沈むタイプでファスナーの色を分けると、取り間違いを防げます。
安くて丈夫なので、メーカーにこだわらない人は100均のケースがおすすめ。
ミニクールS850
ロッドホルダーを付けて竿を立てられるようにすると、機動力UP
ジグ単とフロートリグのロッドを使うとき、仕掛け交換や休憩のときにロッドを2本とも立てておけます。
移動のときもロッド2本を持ち歩くのはめんどくさいですが、ロッドホルダーに差しておけばクーラーBOX を持つだけで移動できます。
ワンショルダーバッグ3
こちらも機動力UP
バッグ付いているロッドホルダーにロッドを挿すと、両手がフリーになるのでフロートの交換が楽ちんです。
ロッドホルダーは1本なので、ロッド1本でジグ単と後付フロートを併用するときに活躍します。
ジグ単からフロートリグにチェンジしたいとき、ロッドホルダーにロッドを立てて後付フロートをつけるだけでリグチェンジ完了。
バッグの容量もライトゲームに十分な容量なので、フロートのケースも入れやすく取り出しやすいです。
まとめ フロートリグで釣果UP!
フロートリグは難しかったりめんどくさいイメージがありますが、慣れればとても簡単!
メリットを感じる場面が多くなるので、ジグ単で釣果が伸び悩んでいるアングラーはチャレンジしてみてください。
どれを買えばいいか迷う場合は、シャローフリークとソアレアウトシュートを選べばOK
5g未満であれば手持ちのロッドで使えるので、新しくロッドを買わなくても次の釣行で使えます。
5g以上のフロートは専用ロッドがおすすめですが、エギングロッドでもOK
フロートリグを使って、釣果UPを目指してくださいね!