
- ルアーマチックS76ULを実際に使った感想が知りたい
- ジグ単でもフロートでも使えるの?
- アタリはちゃんとわかる?
このような疑問にお答えする記事です。
- ルアーマチックS76ULの使用感
- プラグ・フロート・ジグ単で釣りをした時の違い
- リグの違いによるアタリの感じかた
- ルアーマチックS76ULが得意な釣り・不得意な釣り
スペック上でのインプレではなく、実際にルアーマチックS76ULを使ってプラグ・フロート・ジグ単でアジ・メバルを釣った使用感を詳しく紹介します。
結論から申し上げると
- プラグ・フロート・ジグ単の3種類のリグが、おおかた不自由なく使える
- 一定スピードでリールを巻く釣り方は特に釣りやすい
- 軽量ジグ単での細かいアクションは釣りにくい
- アジの小さいアタリも分かる
- 26cmのメバルのパワフルな引きにも対抗できる
シマノの汎用ルアーロッドであるルアーマチック。
実売価格6,000円〜7,000円前後であり、シマノのルアーロッドでは最も安い部類の竿です。

安い竿だから、他の竿より釣りにくのでは?
と思われる釣り人もいるかと思いますが
ルアーマチックS76ULは1本でプラグ・フロート・ジグ単の3種類のリグが使えて、大物のメバルにも対抗できます。
軽量ジグヘッドでの細かいアクションは釣りにくさを感じますが、一定スピードでルアー・ワームを巻いてくる巻きの釣りでは不自由を感じません。
筆者も、使用前は釣りにくいだろうと思ってましたが、実際に釣りをしてみるといい意味で予想を裏切られました。
プラグ・フロート・ジグ単、それぞれのリグで釣りをした感想を詳しく書いたので、ルアーマチックの詳しいインプレが知りたい釣り人は参考にしてください。


- 釣り歴25年・単身赴任のサラリーマンアングラー
- 明石近郊がホームグラウンド
- 子供2人車なし生活で、釣りは子供が寝てる時間のみ
- サラリーマンが短時間で釣果を出すために試行錯誤
ルアーマチックS76ULとは


ルアーマチックとは
ルアーマチックとは、2023年にシマノから発売されたアジング・メバリング用ロッドです。
シマノのアジング・メバリング用ロッドの中で、最も価格が安い部類に入ります。
シマノ アジング・メバリング用ロッド一覧
ロッド名 | 定価 |
---|---|
ソアレリミテッド | 84,000円〜85,500円 |
ソアレエクスチューン | 50,000円〜55,100円 |
ソアレXR | 39,600円〜42,800円 |
ソアレSS | 29,200円〜30,900円 |
ソアレSSアジング | 27,200円〜29,300円 |
ソアレTT | 21,400円〜23,200円 |
ソアレTTアジング | 21,400円〜22,400円 |
ソアレBB | 16,100円〜17,200円 |
ソアレBBアジング | 14,600円〜16,100円 |
FREE GAME | 12,300円〜15,100円 |
ソルティーアドバンス | 11,800円〜15,400円 |
ルアーマチック | 7,600円〜10,500円 |
ルアーマチックは
- ソルトルアー推奨モデル
- バス推奨モデル
- トラウト推奨モデル
の3モデルが発売されています。
ソルトルアー推奨モデルは、竿の硬さと長さが異なる9種類が発売されています。
9種類のうち、アジング・メバリング用としてシマノ公式HPで推奨されているのはS70ULとS76ULの2種類。
この記事では、ソルトルアー推奨モデルのS76ULを紹介します。
ルアーマチックS76ULのスペック
全長(ft) | 7’6” |
全長(m) | 2.29 |
自重(g) | 88 |
ルアーウェイト(g) | 0.8-12 |
適合ラインPE(号) | 0.3-0.8 |
カーボン含有率 | 85.7% |
定価 | 7,800円 |
ルアーマチックS76ULの特徴


ルアーウェイトが幅広い
ルアーウェイトが0.8g-12gと幅広いのが特徴。
実際、1.5gのジグ単でも、10.5gのフロートでも釣りが成立しました。
軽いジグヘッドから重たいフロートまで使えるので、メバルのライズが起きている状況でジグ単を使った近距離狙いや、潮目を狙うためのフロートリグでの遠距離狙いなど、竿1本でいろんな状況に対応できます。
実売価格は6,000円前後
価格は、定価1万円未満、Amazonや楽天の実売価格は6,000円前後。
安いリールとセットなら、1万円少々でアジング・メバリング用のロッドとリールが揃います。
アジング・メバリング入門用に価格を抑えたコスパが良い竿を探している方にピッタリのロッドです。
竿は柔らかめ
竿の硬さはUL(ウルトラライト)。
シマノのロッドの中で柔らかい分類のロッドです。
シマノのロッドの硬さ一覧


柔らかいので魚が小さくても引きを楽しめるメリットがあります。
使ってみた感想・メリット


使用したリールはセドナC2000S ラインはPE0.2号、リーダーは1.75号で釣りをしました。
1本でプラグ・フロート・ジグ単 全部できる


ルアーマチックS76ULの1本で、プラグ・フロート・ジグ単のいずれのリグでも釣りができます。
- プラグが使えると→ベイトが小魚のときは有利
- フロートが使えると→ジグ単よりも飛距離を稼げるので、近距離で釣れない時の対策の幅が広がる
特に、ルアーウェイトMAX12gなので、重たいフロートに対応しているのが魅力。
40m程度飛ばせるので、他の釣り人が攻めていないポイントまで仕掛けを飛ばして、警戒心の薄いメバルを狙えます。
これだけ重い仕掛けを使っても、1.5g程度のジグヘッドでも釣りができるので、まさにライトゲーム万能竿。
それぞれのリグで釣りをした使用感を詳しく解説します。
プラグの使用感


4.0gのプラグで飛距離は約20m
ルアーの重さを穂先で感じれる感度でした。
使用したプラグは、TICTのBIG HIP スローシンキング4.0g
ルアー重量が4.0gあれば不自由なく使えます。
キャストのやりにくさも、特にありませんでした。
竿先をひったくっていくようなアタリで、手元でもしっかりアタリを感じることができました。
スリムなルアーはやりにくいかも?
今回使用したプラグは、口の部分が水の抵抗を受けやすい形になってるので、ルアーの重さを感じやすくなってたと思います。
もう少しスリムなシンペンは、もしかしたら水の抵抗が少なくなって、少し釣りにくさがあるかもしれません。
今後、検証します。
フロートの使用感


フロートは軽めのフロートと重めのフロートの2種類を使いました。
- ソアレアウトシュート3.8g
- シャローフリークF10.5g
ソアレアウトシュート3.8gの使用感


飛距離は約25〜30m
プラグよりも穂先で重さを感じるので釣りやすかったです。
岸から30m離れても、水抵抗の大きいフロートだと穂先で重さを感じられました。
フロートリグでリールを巻いてる時に出るアタリは、小さい前あたりが2、3回出て、その後に大きめのアタリが出ることが多いです。
小さい前アタリも感じることができたので、フロートでの使用も問題なさそうでした。
キャストする時はフロートを穂先から50cm〜1mくらい垂らしてキャストすると、よく飛びます。


シャローフリークF10.5gの使用感


飛距離は約35m〜40m
キャストする時に竿先にフロートの重さが乗るので、3.8gのフロートは4.0gのプラグよりキャストしやすかったです。
40m飛ばせれば、沖の潮目やサーフの駆け上がりなど、他の釣り人が釣っていないポイントを狙えるメリットが生まれます。
警戒心の薄い、大型メバルが釣れる確率が高まります。
ただし、フロートの重さに竿が若干負けててフルキャストした割には飛距離が出ないな、という印象。
キャスト時の力が最も伝わるフロートやジグヘッドの重さは、5g前後なのかもしれません。
ですが、ジグ単ができる竿で10.5gのフロートを使って40mも飛ばせるので汎用性は抜群。
プラグやジグ単で20m前後しか飛ばせなくて釣れない場合、フロートリグにチェンジして40m飛ばして釣れる確率を上げるという選択肢を選べます。




ジグ単の使用感


ジグヘッド1.5gで飛距離は15m〜20m
ジグヘッドを一定スピードでゆっくり巻いてくると、アジのコツッという小さいアタリが分かりました。
リトリーブ時はジグヘッド1.5gでギリギリ穂先に重さを感じられたので、無風状態であれば問題なく使えます。
ルアーウェイト12gまで対応する竿なので、1.5gのジグヘッドは重さを感じられず釣りにくいかと思ってましたが、予想よりも釣りにくさいはなかったです。
キャスト時も、1.5gであれば竿を振り抜いた力がジグヘッドに伝わるので、投げにくさは感じませんでした。
1.5g以下で細かいアクションは難しい
ジグヘッド(ワーム)を一定スピードで巻いてくる釣りは不自由を感じませんでしたが、ジグヘッドをチョンチョンと動かす釣りは、難しかったです。
1.5gのジグヘッドをそこまで落としてリフト&フォールで誘いを入れても、ジグヘッドの重さをあまり感じられず、ワームにアクションが伝わっているかどうか分かりにくかったです。
ロッドが12gまで対応しているので、1.5gのジグヘッドでは軽すぎて重さを感じにくいです。
ジグヘッド(ワーム)を細かくアクションさせることが多いアジングよりも、一定スピードで引いてくる釣りが多いメバリングに向いている竿だと思います。
風が強い日のジグ単はむずかいしかも
風が強い日はジグヘッドの重さを感じにくくなりそうだと思いました。
1.5gのジグヘッドが無風状態でギリギリ重さを感じられる程度なので、風でラインが煽られると釣りにくさを感じやすそうです。
風がある日は、ラインをフロロにするか、高比重のシンキングPEにしてラインを沈ませると若干マシになるかもしれません。


26cmのメバルに主導権を与えない


これが最も予想を裏切る良い結果でした。
ULクラスの柔らかい竿なので、大物の強い引きには負けてしまうのではないかと思ってましたが、大物にも十分対抗できます。
リールのドラグをきつめに締めていれば、26cmのメバルのパワフルな引きでも竿で耐えて、魚を根に潜らせずに浮かせることができました。
竿が真ん中あたりから大きく曲がったので海藻に潜られないか心配でしたが、ロッドの根本付近はしっかりしてるので、しっかり竿を握っていれば魚に主導権を与えません。
ライトゲームの小物狙いの万能竿と思いきや、いろんなリグで大物を狙えるコスパ抜群のロッドでした。
使ったリールは23セドナC2000Sという5千円前後のリール。
アジング・メバリング用としては安価と言われるロッドとリールでも、大型メバルを釣り上げることができます。


ルアーマチックを使ったメバリング釣行記は、こちらをご覧ください。


ルアーマチックS76ULがおすすめの人・おすすめでない人
おすすめの人
- 大手メーカーの竿がいいけど、費用を1万円以下で抑えたい人
- プラグでもジグ単でもフロートでも釣ってみたい人
- アジング・メバリング用にとりあえず1本ロッドが欲しい人
おすすめでない人
- ジグ単、フロート、それぞれ専用ロッドで釣りやすさと楽しさを追求したい人
- 50m以上遠投してサーフメバリング・サーフアジングを本格的にしたい人
- 軽いジグヘッドを使ってアジングを本格的にしたい人
1本でいろんなリグに対応できるメリットがあるので、これからアジング・メバリングを初めてみたい人にはおすすめです。
いろんなリグを使えることで、ベイトの種類・水深・飛距離など、いろんな状況に合わせた釣り方ができます。
いろんなリグに対応できるということは、裏を返せば専門性は無いということ。
ジグ単やフロートリグで本格的にデカメバルを狙いたい人にはおすすめできません。


まとめ


ルアーマチックS76ULのインプレでした。
1本でいろんなリグが使える万能竿なので、正直、釣りにくいと思っていましたが
使ってみると予想外にどのリグも不自由なく使えました。
いい意味で予想を裏切られ、値段以上の性能を発揮できる竿だと思います。
ジグ単は1.5g以下の重さでの細かいアクションはやりにくいので注意。
26cmのメバルにも負けないパワーを持っていたので、不意な大物がヒットしても大丈夫。
メバリング用のロッドを、コスパ優先で選ぶならめちゃくちゃおすすめです。