ジグ単でアジング/メバリングの釣果が伸びない。何か良い釣り方はないかな?
飛バッシュって何?シャローフリークと何が違うの?
こんな悩み・疑問にお答えします。
ジャングルジムから発売されいているライトゲーム用のフロート「飛バッシュ」。
フロートリグで大物を狙いたい釣り人や、これからフロートリグにチャレンジしてみたい釣り人におすすめです。
実際に4種類を購入して使った結果、簡単にフロートリグが作れて、ジグ単では狙えないポイントまでワームを飛ばして20cmオーバーのメバルを釣ることができました。
風のある日でも釣りが成立するので、普段フロートを使わない釣り人でも、1個だけでもカバンにいれておくことをおすすめします。
メバリングの9割をフロートリグで釣っている筆者が、実際に使ってみた使用感をもとに、飛バッシュのメリット・デメリットを解説します。
- 釣り歴25年・単身赴任のサラリーマンアングラー
- 明石近郊がホームグラウンド
- 子供2人車なし生活で、釣りは子供が寝てる時間のみ
- サラリーマンが短時間で釣果を出すために試行錯誤
飛バッシュの特徴・スペック
飛バッシュとは、アジング・メバリングの軽量ジグヘッドを遠投するためのウキ(フロート)です。
50m前後の遠投が可能で、ジグ単では届かない沖のポイントを直撃してスレてないアジ・メバルを狙えます。
スナップとスイベルが一体となったキャロフロートスイベルが付いており、リーダーを結ぶだけでフロートリグが完成します。
飛バッシュのスペック
タイプ | F(フローティング) | D(ダイビング) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
サイズ | S | M | L | S | M | L |
自重 | 7.2g | 10.1g | 14.5g | 7.8g | 11.3g | 16.1g |
付属のキャロ フロートスイベルサイズ | S | S | S | S | S | S |
残浮力 | 0.3g | 0.7g | 1.0g | -0.3g | -0.5g | -0.6g |
飛バッシュはF(フローティングタイプ)とD(ダイビングタイプ)の3タイプ6種類。
Fは浮くタイプ、Dは沈むタイプです。
表層を狙いたい時はFを使い、表層でアタリがない時は沈ませるためにDを使うという使い分けができます。
実釣 飛バッシュの使用感
FタイプのMサイズとLサイズ、DタイプのMサイズとLサイズを購入してメバリングで使いました。
釣り場は、海水浴場から伸びる防波堤と漁港内の短い防波堤。
沖から入ってくる潮を目掛けて遠投し、メバルを狙う作戦です。
仕掛け作りが簡単/時短
パッケージから出してラインを結ぶだけで仕掛けが完成。リールにリーダーをセットしておけば、仕掛け作りは3分程度で終わります。
フロートリグの仕掛け作りはめんどくさいと感じる人が多いと思いますが、飛バッシュの仕掛け作りは簡単。
フロートについているキャロフロートスイベルに、リール側のリーダーとワーム側のリーダーを結ぶだけです。
風が吹いても釣りが成立
実釣では風速3mの向かい風や横風が吹く状況でしたが、Lサイズを使えば30m〜40mは遠投できました。
ジグ単では釣りにくい風が吹いても、飛バッシュを使えば釣りが成立します。
風が吹いて釣りにくいので、周囲に釣り人がいませんでした。そんな状況でもメバルをゲットできました。
大きめのフロートの方が抵抗を感じやすいメリット
沖から入ってくる潮に乗せて仕掛けを引いてくるとき、MサイズよりもLサイズのほうが潮の抵抗を感じるので釣りやすかったです。
リールを巻いているときに抵抗が緩くなったら「潮が緩んだ場所=餌が溜まると想定される場所」に仕掛けが入ったことになるので、メバルがアタる確率が高くなります。
アタリのある確率が高い場所に仕掛けが入ったことを感じるために、仕掛けを引いてくる時の重さと軽さのギャップがわかる方が有利。
体積の大きいLサイズの方が潮の抵抗を受けて重く感じやすいので、流れの中に仕掛けがあるか否かわかりやすいので釣りやすかったです。
アタリは明確・アタリを弾くこともない
固定式の重量フロートなので、魚がワームを食った時に違和感を感じて離してしまうかも。
と心配していましたが、実釣ではそんなことはなかったです。
ほとんどのメバルのアタリが明確で、固定式+フロートの重さのせいで食わせられなかった魚はいなかったと思います。
フロートリグで釣れるメバルは表層の餌を意識(もしくは海底を離れて餌を求めて回遊)している個体のはずなので、活性が高いことが多いです。
そのため、アタリが明確で、針にかからずとも連続してアタリがある状況が多かったです。
小さいアジでもアタリを感じて掛けれるので、飛バッシュを使って食いが悪くなることはなさそうです。
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飛バッシュのメリット
- フロートリグが簡単に作れる
- 遠投して広範囲を探って釣果アップ
- 洗って何回も使えるので経済的
フロートリグが簡単に作れる!
飛バッシュだけ買ってラインを結んだらフロートリグが完成しました。
フロートリグを作るために、特別な小物を買い足す必要がありません。
フロートリグで遠投してみたいけど、どれがいいか分からんなー
と考えるアングラーは、とりあえず飛バッシュだけ買えばOK
ラインを結ぶだけでフロートリグが完成するので、フロートリグが初めての釣り人でも簡単に仕掛けを作れます。
さらに、3分程度で仕掛け作りが完成するので釣り時間の確保が可能。
仕掛け作りに時間を取られて、釣り時間が短くなることはありません。
筆者のように釣り時間が短い、子持ちサラリーマンアングラーにとって釣り時間の確保は重要課題ですね。
遠投して広範囲を探って釣果アップ
無風状態での飛距離はD(16.1g)で50m
L(14.5g)で40〜50m程度。
ジグ単では絶対届かないポイントまで飛ばせるので、他の釣り人が狙っていない場所を狙えます。
実釣では、沖堤からの流れ込む潮が絡む50m先へ遠投して、24cmのメバルをゲット。
サーフから伸びる海水浴場の防波堤でも、30mほど沖にできる潮目を狙ってメバルをゲット。
ジグ単の飛距離は20m程度ですが、飛バッシュを使えば30m以上遠投できるので狙える範囲が広がります。
さらに、ジグ単では釣りにならないくらいの風が吹いても、飛バッシュを使えば釣りが成立してメバルをゲットできます。
仮に人が多い釣り場でも、周りがジグ単ばかりなら飛距離のアドバンテージを活かして自分だけよく釣れる可能性もありますよ。
洗うと何回も使えて経済的
釣行後に水洗いすれば、何回も使えます。
金属部分(飛バッシュ本体の取り付け部分とキャロフロートスイベル)にサビが出ないよう洗っておけば、次回の釣行でも使用可能。
使い捨てではないので、1個購入すれば何度も使えますよ。
狙うレンジも表層〜中層なので、根掛かりでロストする心配も皆無です。
筆者経験では、3〜5回程度の釣行でキャロフロートスイベルが緩くなりやすいです。
3〜5回くらいキャロフローとスイベルを使ったら、念の為に交換をおすすめします。
飛バッシュのデメリット
- シャローフリークよりも割高
- 畜光なしなので見えにくい
シャローフリークよりも割高
- 飛バッシュF(14.5g)定価:700円
- シャローフリークF(15.0g)定価:450円
飛バッシュは、ほぼ同じ性能のシャローフリークよりも割高です。
キャロフロートスイベルの価格を加味しても、飛バッシュの方が割高。
- キャロフロートスイベルS(3個入)定価:350円
- 1個あたり価格:約116円
- 飛バッシュF(14.5g)+キャロフロートスイベル価格:700円
- シャローフリークF(15.0g)+キャロフロートスイベル1個の価格:565円
飛バッシュを複数個買う場合は、シャローフリークとキャロフロートスイベルを買う方がお得です。
ただし、フロートの使用頻度は低いからとりあえず1個でいいという釣り人や、ジグ単メインなので無駄に小物を増やしたくないという方には飛バッシュがおすすめ。
FとDのセット販売の価格が、Amazonで安くなっているときがあるので、値下げされてる時に買うとお買い得ですよ。
※本記事作成時、MサイズのFとDのセットが15%OFFの¥1,196円でした。
畜光なしなので見えにくい
飛バッシュは畜光性能が無いので、フロートの位置が分かりにくいです。
実際に使ってみると、海面から仕掛けを上げてフロートを手で掴むとき、フロートが見えにくくて苦労しました。
シャローフリークであれば、ぼんやりと発行するのでフロートが見えやすく、掴みやすいです。
ただ、漁港や整備された釣り場では街灯があるので、畜光がなくてもフロートが見えると思います。
街灯のある漁港や月明かりで明るい時は飛バッシュでも釣りにくさはありません。
真っ暗な砂浜や、ゴロタ浜で使うときは飛バッシュは見えにくいのでシャローフリークかシャローフリークエクスパンダの方がいいですね。
飛バッシュとシャローフリークの使い分け
スペック的にほとんど大差ない飛バッシュとシャローフリーク。
どっちを買うべきか判断が難しいですよね。
フロート名 | タイプ | 重量 | ||
---|---|---|---|---|
シャローフリーク | F | 7.5g | 10.5g | 15.0g |
D | 8.1g | 11.7g | 16.6g | |
飛バッシュ | F | 7.2g | 10.1g | 14.5g |
D | 7.8g | 11.5g | 16.1g |
スペック比較
実際に両方を使ってみても、使用感にほとんど差はありあせんでした。
そのうえで双方がどんな釣り人におすすめか考えた結果…
- アジング/メバリングはジグ単メイン。たまにしかフロートを使わない人。
- とりあえず1個か2個くらいはフロートを持っておきたい人。
- アジング/メバリングはフロートリグを使うことが多い人。
- 状況によってフロートの重さを使い分けたい人。
- フロートの視認性を優先したい人。
ジグ単メインの釣り人に飛バッシュをおすすめする理由は、すぐにフロートリグを作れる利便性です。
普段、ジグ単メインで釣りをする人はフロートリグ用の釣具をあれこれ買うのは手間だし、お金ももったいないですよね。
とりあえず飛バッシュが1個あればフロートリグが作れるので、バッグに忍ばせておけばジグ単で釣れない時にフロートリグに交換できるようになります。
一方、シャローフリークはフロートリグの使用頻度が高い釣り人におすすめ。
価格が飛バッシュよりも安いので、状況に応じて使い分けるために重さとタイプ(沈むor浮く)の違うフロートを数種類揃えやすいです。
飛バッシュの使い方
仕掛けの作り方
- メインリーダーを結ぶ
- ワーム側リーダーを結ぶ
- ワーム側リーダーにジグヘッドを結ぶ
メインリーダーは3号(12lb)がおすすめ。
フルキャストしてもラインブレイクの心配がありません。
ワーム側リーダーは1.2号〜1.5号あれば安心。長さは60cm〜1m
1.5号あれば27cmのメバルにも対抗できます。
飛バッシュの釣り方
釣り方はとても簡単。
表層をゆっくり巻くか、中層〜底付近をゆっくり巻くか、2種類です。
主に、メバル向けの釣り方の紹介です。
Fは表層をゆっくり巻く
- 潮上に仕掛けをキャスト
- 1秒〜5秒間でリールのハンドルをを1回転
- 繰り返し
Dはカウントダウンしてゆっくり巻く
- 潮上に仕掛けをキャスト
- 着水後、5秒〜20秒カウント
- 1秒〜5秒間でリールのハンドルをを1回転
- 繰り返し
Dは沈むタイプなので、仕掛けの着水後に仕掛けを沈めます。
飛バッシュFで表層を狙っても釣れないときは、飛バッシュDにして沈ませるとヒットする時もあります。
沈める深さは、自分で数字を数えて判断。
例えば
5秒でアタリがなかったら、10秒沈める。10秒でアタリがなかったら15秒沈める。
どれを買うか迷ったらD(ダイビングタイプ)のLサイズ
とりあえず1個買うならDのLサイズを買っておけば問題ないです。
大は小を兼ねるので、一番重たいサイズを買っておけば近距離〜遠距離の全ての範囲を探れます。
沈むタイプですが、フロート着水後にすぐリールを巻き始めればFに近い使い方ができます。
どれがいいかわからない場合は、とりあえずDのLサイズを買ってみてください。
まとめ
アジング/メバリング用フロート 飛バッシュについて解説しました。
- 仕掛け作りが簡単/時短
- 風が吹いても釣りが成立
- 大きめのフロートの方が抵抗を感じやすいメリット
- アタリは明確・アタリを弾くこともない
- フロートリグが簡単に作れる
- 遠投して広範囲を探って釣果アップ
- 洗って何回も使えるので経済的
- シャローフリークよりも割高
- 畜光なしなので見えにくい
とりあえず1個買っておけばフロートリグが作れる便利な釣具。
ジグ単で狙えない広範囲を狙えて、風の日でも釣りが成立するので、ライトゲームの引き出しが広がります。
遠投して食ってくるメバルは元気かつ大型のメバルが多いので、ジグ単では味わえなかった世界が広がるかもしれません。
これからフロートリグにチャレンジしてみたい、ジグ単で釣るメバルよりもサイズアップを目指したいという釣り人は、ぜひ1個だけでもかばんに忍ばせておいてください。