この記事は一般的なリールのインプレではありません。
フロートリグ大好きな筆者が
23ストラディックC2500Sをフロートリグ用リールとして使用した場合の使用感、メリット/デメリットをお伝えする記事
です。
C2500Sという微妙な番手。インプレも少ないですよね。
ジグ単なら1000番/2000番台、フロートリグなら2500〜3000番というのが一般的ですが…
フロートリグで魚とのやりとりを楽しみたい筆者には、C2500Sという番手はドンピシャでした。
- 超デッドスロー可能
- 大物を寄せれるパワー
- ライトゲームをやってる巻き感
など、実際に使用してメリットを実感できています。
フロートリグ用リールのおすすめはないかな?
C2500Sって使える?使用感は?
と考えている釣り人にぴったりの記事ですので、この記事で使用感を確認して下さいね。
特徴・スペック
23ストラディックC2500S | |
---|---|
自重 | 185g |
糸巻量 | PE0.6号-200m |
1回転あたり 巻上量 | 70cm |
ハンドル長さ | 40mm |
価格 | 19,000円前後 |
小型ボディでもPE0.6号200m
23ストラディックC2500SのボディサイズはC2000Sや1000番と同じサイズ。
1000番と同じ小さいボディサイズでも、PE0.6号が200m巻けるのが最大の特徴です。
フロートで50m以上遠投して万が一高切れしても、十分にラインが残る量を巻けます。
パワーを備えたライトゲーム向けリール
ハンドルが短くてライン巻き取り量が短いことで、ライトゲーム感を損なわずに釣りができます。
ハンドルが短いのでパワーが心配ですが、実釣では27cmのメバルをゴリ巻きで上げました。
”インフィニティドライブ”というシマノの独自技術のおかげで、小型でもパワーのあるリールとなっています。
インフィニティドライブとは
軽い巻き上げを実現した従来のX-SHIP構造がさらにパワフルな構造へと進化。これまでピニオンギアで支持していたメインシャフトを特殊低摩擦ブッシュで支持することで摺動抵抗が大幅に軽減。さらにメインシャフト自体に特殊表面処理や特殊加工を施すことで回転トルクも大幅に低減。高負荷がかかった状態でも積極的に巻き上げられるリールへと進化しています。
SHIMANO公式HP
23ストラディックC2500Sの使用感
以下のタックルでフロートメバリングしました。
- ロッド:ソアレSS S86ML-S
- リール:23ストラディックC2500S
- ライン:セフィアG5 0.6号
- メインリーダー:3号
- フロート1:シャローフリークエクスパンダF
- フロート2:飛バッシュD Lサイズ
- ワーム側リーダー:1.75号
- ジグヘッド1:スターヘッドダイバーダウンEX 0.2号
- ジグヘッド2:バランサーヘッド0.3号
フロートリグに特化した使用感を解説します。
巻き感は重いが超デッドスローできる
巻き始める時に多少重さを感じます。
同価格帯のダイワ21カルディアや、下位クラスの23レガリスと比較しても重い感じです。
一定スピードでリールを巻く時も21カルディアと23レガリスよりも重い感じがするのですが、フロートリグで使う時はこの重さが逆に良い感じ。
フロートリグの超デッドスロー(4秒〜5秒でリールを1回転)がやりやすいのです。
- ラインスラッグを取る分だけ巻いて、仕掛けを潮に乗せて流す
- 潮が緩い時、超デッドスローでゆっくり目に誘う
最適な誘いはその日によって変わります。
リールを巻くスピードが早めが良い日もあれば、遅めがいい日もあります。
リールをゆっくり巻くとき、機械的に早巻きを防止できるリールが23ストラディックでした。
ハンドルの巻き感が軽いと、ついつい早く巻いてしまいます…
27cmのメバルをゴリ巻きできるパワー
コンパクトボディでもパワーは文句なし。
引きが強いプリップリのマッスル27cm梅雨メバルをゴリ巻きで寄せれました。
小型リールなのでパワー不足で大物は上がってこないのでは…
と心配してましたが、杞憂に終わってます。
27cmのメバルを掛けたのはシャローフリークエクスパンダで遠投した50mほど沖でしたが、ポンピングなしのリールゴリ巻きで寄せてこれます。
小さいボディでも、大物に対抗できるパワーを備えたリールです。
寄せてくるのは大変でも、スリリングで楽しい
ハイギアやエクストラハイギアのリールと比べ、魚をかけてから寄せてくるスピードは遅いです。
23ストラディックC2500Sのリール1回転あたりの巻き取り量は70cm
ハイギアやエクストラハイギアのリールと比較すると巻き取り量は10cmも少な目。
ですが、逆に考えると、魚とのファイトの時間が長くなってスリリングなやりとりを経験できる時間がたくさん取れるのです。
バラしたくないから1秒でも早く巻き取りたい!
と感じる釣り人には不向きなリールですが
魚とのやりとりを楽しんでドキドキする時間が長い方がいい。
と考える筆者のような釣り人にはオススメできるリールです。
やりとりを楽しむにはソリッドティップのロッド
魚の引きを最大限味わうには、ティップが柔らかいソリッドティップのロッドが断然おすすめです。
ソリッドティップのロッドはルアーウェイトが軽いロッドが多いので、重量級フロートのシャローフリークエクスパンダを投げれるロッドが少ないのですが…
シマノ ソアレSS S86ML-Sなら、ソリッドティップで28gまでのルアー/フロートを投げれます。
重量級フロートで遠投して、沖のメバルの引きをソリッドティップで長く味わうことができる、フロートリグにぴったりのロッドです。
チューブラーよりも、間違いなくフロートリグが楽しくなります。
ライトゲームをやってる巻き感
ジグ単でメバリングをしているようなライトな感覚で、重量級フロートリグを使ったメバリングを楽しめます。
理由は、ハンドルの短さによって巻き動作がコンパクトになるため。
- 23ストラディックC2500S:ハンドルの長さ40mm
- フロートリグに推奨される2500〜3000番台のリール:ハンドルの長さ50mm
23ストラディックC2500Sのハンドルは、ジグ単に適したリール(2000番)のハンドルの長さと同じか、短いです。
- 23ストラディックC2500S:40mm
- ジグ単に適したリール:40mm/45mm
ジグ単用のリールと変わらないハンドルの長さなので、巻きの動作がコンパクトになります。
フロートリグ用リールは一般的に2500番〜3000番が推奨されており、これらのリールのハンドルの長さは50mm
筆者もこれまでは50mmのハンドルのリールを使っていましたが、たった10mm(1cm)短い40mmのハンドルを使うだけで、ライトゲームをやっている楽しさが生まれました。
- ハンドル40mm:手首より先の手の部分だけで巻ける。コンパクト。
- ハンドル50mm:手首部分が多少動く。動きが大きくなり、ライトゲーム感が薄れる。
重量級フロートで大味な釣りをしているという感覚はありません。
まさに”ライトゲーム”をやってる感覚で釣りができるので、楽しくて仕方ありませんでした。
完全に筆者の好みにどハマり。
ラインキャパとハンドルの長さが完璧
重量級フロートを使う場合、ラインはPE0.6号を200m巻けるリールが望ましいです。
理由は高切れ防止と、高切れしてもラインがたくさん残るので釣りを継続できるため。
基本的にPE0.6号を200m巻けるリールは2500番以上となり、ハンドルの長さは50mm以上です。
ところが、23ストラディックC2500Sは同じラインキャパでもハンドルは短めの40mm
ジグ単でメバリングをしているようなライトな感覚で釣りができます。
強風でもライントラブルなし
体感で向かい風/横風が3m〜5mほど吹いている釣り場でも、ライントラブルはゼロ。
キャスト後にラインがたわんでノーテンションの状態で巻いても、ライントラブルゼロ。
ベールにラインが引っかかったり、ラインがねじれて巻き込んだりするトラブルはなかったです。
フロートリグの釣りは風が強くて他の釣り人が釣りを諦める時でも、メバルを狙えるメリットがある釣り。
強風時でもライントラブルなしで釣りができることは大きなメリットでした。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
ライトゲームの感覚を損なわない 大物を寄せれられるパワー 超デッドスローで誘える コンパクトなのにラインキャパ十分 | 魚を寄せるスピード遅い 巻き感は同クラスのリールと比較すると重い |
フロートリグ用リールとしてのメリット・デメリット
多少重たいリールの巻き感も、リール1回転の巻き取り量が少ないために、超デッドスローがやりやすいリール。
魚をかけてからも魚の引きを長く楽しめます。
リールの巻き感は軽く、早く魚を寄せてきた方がいいとう一般的に言われている”ライトゲームに向いているリール”とは正反対。
メリットとデメリットが表裏一体ですが、ここは人それぞれ。
C2500Sという特殊番手のメリットを実感できる釣り人にはドンピシャのリールです。
23ストラディックの口コミ
ライントラブルが少なく、パワーのあるリールという意見が見られます。
番手は違いますが、こんなヒラメにも負けないパワーを持ってるリールなんですね。
ただ、Amazonのレビューでは”巻き出しが重たい”という厳し目の意見もあり。
フロートリグ用リールで巻き出しの軽さを求めるなら、20ヴァンフォード、21カルディア、23レガリスあたりが良さそうです。
まとめ
メリット | デメリット |
---|---|
ライトゲームの感覚を損なわない 大物を寄せれられるパワー 超デッドスローで誘える コンパクトなのにラインキャパ十分 | 魚を寄せるスピード遅い 巻き感は同クラスのリールと比較すると重い |
フロートリグ用リールとしてのメリット・デメリット
C2500Sという微妙な番手ですが、フロートリグを楽しむにはぴったりのリール。
魚をかけてからの巻き上げスードはハイギアに劣りますが、ゆっくり誘えることと魚とのやりとりを長く楽しめることがメリットです。
メリットとデメリットが表裏一体なので好みが分かれるリールですが、ハマる人にはドンピシャでハマるリールと思います。
筆者のフロートリグのスタンスにぴったり当てはまったので、フロートリグを最大限楽しみたいアングラーには最適なリールです。
魚の引きを長く楽しみたい!フロートリグを最大限楽しみたい!と考えているアングラーは間違いなく買いのリールですよ。