
結論、エギシャクらなくてもただ巻きエギングでアオリイカは釣れます。
ただ巻きエギングとは、エギをしゃくらずリールを巻くだけでエギを水平移動させる釣り方。
難しいアクションを覚える必要がなく、常にラインが張っているのでアタリが分かりやすいのが特徴です。
筆者はただ巻きエギングを4年間実践し続け、しゃくるエギングよりもただ巻きの方がよく釣れると実感してきました。
この記事では筆者の実体験をもとに、ただ巻きエギングの釣り方・タックル・ポイント・アタリのパターンまで
どこよりも詳しく解説します。
エギをシャクってもいまいち釣果が伸びない方は、ぜひただ巻きエギングを試してみてください。


- 釣り歴25年・単身赴任のサラリーマンアングラー
- 明石近郊がホームグラウンド
- 子供2人車なし生活で、釣りは子供が寝てる時間のみ
- サラリーマンが短時間で釣果を出すために試行錯誤
ただ巻きエギングが釣れる4つの理由

ただ巻きエギングは、エギを投げてリールを一定スピードで巻いてくる釣り方です。
通常のエギングは竿を上下に動かして(シャクって)エギを跳ねさせますが、ただ巻きエギングはエギが上下に動かず水平移動します。
リールを一定スピードで巻くだけなので、釣り方はとてもシンプル。エギング初心者の方でもアタリを感じやすい釣り方です。
筆者が実釣を通して感じたただ巻きエギングが釣れる理由は、大きく4つあると考えます。
① 根掛かりを恐れずに攻められる
ただ巻きエギングはエギを着底させないので、根掛かりのリスクが少ない釣り方です。
だからこそ、他の釣り人が根掛かりを嫌って敬遠するシモリ周りや捨て石周辺にも臆せず攻め込めます。
こうした障害物周りは小魚が溜まりやすいポイント。つまりイカの餌場に直接アプローチできるということでもあり、他の人が避けるからこそ、イカが手つかずで残っている可能性も高くなります。
② 手返しが良い
シャクってフォールさせる釣り方は、フォール中に”待つ時間”が発生します。
一方ただ巻きは常にリールを巻いている状態なので、手返しが圧倒的に良いです。
反応がなければすぐに次のポイントへ移動できるため、釣れないポイントの見切りが早く、釣れるポイントを効率よく探せるのも大きなメリットです。
③ 釣り方がシンプル
シャクるエギングは、糸ふけの管理・シャクる回数・フォールの間合い(ケーブフォール/テンションフォールの使い分け)など、覚えることが意外と多い釣り方です。
対してただ巻きは、エギを投げてリールを巻くだけ。覚えるテクニックが圧倒的に少ないので、エギング初心者でもチャレンジしやすい釣り方です。
④ 釣り方に再現性がある
エギが沈むカウント、もしくは着水後にリールを巻いた回数を数えておけば、ヒットしたときの深さ・距離を正確に再現できます。
同じカウントで同じ場所を通せば、次も釣れる可能性は高いです。
なぜなら、一度釣れた場所はイカの餌が溜まっている場所であることが多く、そこにイカが居着いている可能性が高いから。
ただ巻きは、この”再現性”を活かして効率よく釣果を伸ばせる釣り方なのです。
漁師さんも使う「ただ巻き」

実はただ巻きエギングは、プロの漁師さんが使う釣法と同じです。
漁師さんがアオリイカを狙う漁法のひとつに『曳き釣り』があります。船を流しながらエギを水平方向に引いてアオリイカを狙う漁法。エギを水平移動させる原理はただ巻きエギングと同じです。
ただ巻きエギングは、実績十分の釣り方なのです。

ただ巻きエギングが効果的な3つの場面
- アオリイカが餌を求めて浮いてくる夜
- 夜にラインが見えず、アタリが分かりにくいとき
- シャクってもシャクってもアタリがないとき
ただ巻きエギングが特に効果的なのは夜。
イカが餌を求めて表層に浮いてくるので、海面付近を巻くただ巻きが有効です。
ラインが見えなくても、常に張った状態のラインが竿先にアタリを伝えてくれるので、暗い中でも掛けやすいのがメリット。
シャクってもアタリがないときは、エギの動きにイカが警戒しているのかもしれません。不自然に動かないただ巻きなら、アオリイカに警戒心を与えず釣れやすくなると考えています。
筆者シャクる釣り方がよくわからん!という方は、ただ巻きエギングを試してみてください。
ただ巻きエギングの釣果








筆者が2025年に釣ったアオリイカは52杯。そのほとんどがただ巻きエギングです。
夜の釣果が多いですが、日中でも海底を狙えば釣れるときがあります。


ただ巻きエギングの釣り方【夜・昼で解説】


夜の釣り方
- エギを投げる
- 着水したらリールを巻く
- 巻くスピードは1〜2秒でハンドル1回転
昼の釣り方
- エギを投げる
- 着水したら底まで沈める
- 2、3回しゃくる
- フォールさせず、そのままリールを巻く(1〜2秒でハンドル1回転)
- 5〜10回巻いたら2、3回しゃくる
- 繰り返し
夜は表層をただ巻き


ただ巻きエギングが最も釣れやすいのは夜。
夜はイカが餌を求めて表層に上がってくるので、表層ただ巻きで釣れやすくなります。
実際、筆者がただ巻きエギングで釣ったのは大半が夜、表層付近でのヒットが多いです。



エギが着水してすぐにリールを巻き始めてOKです。
表層で釣れない場合、エギを5〜10秒沈めてただ巻きさせるなど、狙う深さを少し変えながら釣るのがポイントです。
日中はエギを沈めてただ巻き


ただ巻きエギングは日中も効果的です。
日中は底を狙うのがポイント。エギを底まで沈めて2、3回しゃくってアピールした後、ただ巻きを開始します。
多くのエギンガーはシャクってばかりなので、ただ巻きで水平移動するエギはアオリイカにとって新鮮に見えるはずです。
ただ巻きエギングのアタリ4パターン


- リールを巻いている途中に竿先が重くなる
- 波打ち際で一気に持っていく
- エギが海底を引きずっているときにひったくる
- 竿先に少しだけ重みを感じる
①リールを巻いている途中に竿先が重くなる


アタリがわかりやすい
最も多いアタリの種類です。
リールを巻いているときにグッと竿先が重くなります。
反射的にすぐ合わせず、ひと呼吸置いてから竿を立てて少し強めに合わせてください。
具体的には、竿先が重くなってから1秒程度待ってからアワせるのがベター。少し待つことで、イカが確実にエギを抱く時間を与えられます。
②波打ち際でガツンと持っていく


砂浜でただ巻きエギングをしていると、波打ち際で竿をひったくるアタリが出ます。
このアタリは乗るか乗らないかは運次第。
エギを抱く角度によって、イカがカンナに掛かるかどうかが決まります。
イカが浜に打ち上げられるほど浅瀬までエギを追ってきているので、抱いた瞬間に猛スピードで沖に走ります。
カンナに足が掛かっていればラッキー。完全に向こう合わせのアタリで、大きなアタリが出ることが多いです。


③エギが海底を引きずっているときにひったくる


浅瀬でただ巻きエギングをしていると、エギが海底をズルズル引いている状態になります。
エギが石に当たってコツコツとした感触があるとき、石とは違う重みを感じて竿先が曲がったままのアタリが出ます。
竿先が曲がれば、1秒ほど待ってイカにエギを確実に抱かせてから合わせます。アタリが出ないと諦めないことが大切です。
④竿先に少しだけ重みを感じる


ただ巻きしているときに竿先がクッと曲がるアタリです。
イカの引きを感じない、小さいゴミが引っかかったような感触。
この感触を感じたままリールを巻くスピードをゆっくりにすると、途中でグッと重くなります。
イカがエギを横から優しく抱いたときにこの感触が出て、その後エギを抱き直してカンナに引っかかると考えられます。このアタリが出る確率はかなり低いです。
ただ巻きエギングのタックル


- ロッド:8.6ft・ML〜Mのエギングロッド
- リール:2500〜3000番(ねじ込み式ハンドルが安定)
- ライン:PEライン0.6号〜0.8号
- リーダー:3号(12lb)※普通のエギングより太め
- エギ:2.5号、3号、3.5号
基本はいつものエギングタックルでOKです。
ロッド・リール・ラインは特別なものは不要。
コスパ重視のリールなら、ダイワのレガリスLT2500S-XHがおすすめです。


リーダーは太め(3号が目安)にしてください。
「表層しか釣らないから細くていいのでは?」と思われがちですが
日中の底引き・サーフの浅場では岩や砂利でラインブレイクしやすいためです。体感ですが、太くしてもアオリの食いが悪くなることはありません。
筆者が使っているリーダー
ただ巻きエギングにおすすめのエギ3選


ただ巻きエギングにおすすめのエギは2.5号〜3.5号のシャロー/スパーシャロータイプのエギです。
一定スピードでエギを水平移動させる釣り方なので、エギが重いと沈みやすくなります。
上下の動きを極力避けるため、シャロー/スパーシャロータイプの軽いエギがおすすめです。
2.5号〜3.5号まで、筆者が使用してよく釣れたエギ3種類を紹介します。
①餌木猿ツツイカ2.5号


シーズン初旬の秋イカに効果抜群の餌木猿ツツイカ2.5号。
他メーカーの2.5号エギと比べて少し重く遠投でき、桐製ボディでゆっくり沈みます。
“ツツイカ”用と書かれていますが、アオリイカ狙いにも有効です。2025年の秋シーズンでは2週間で30杯釣れました。


②餌木王K軍艦グリーン3.0号SS


巷で”釣れる釣れる”と言われ続けている餌木王K軍艦グリーン。
もちろんただ巻きエギングでも釣れます。
筆者は、エギのカラーの違いは釣果に大きく影響しないと考えていますが
他のエギで釣れない時に軍艦グリーンに変えた1投目で釣れたことが2回あり、カラーの強さを信じざるを得ません。
ただ巻きエギングにはSS(スーパーシャロー)がおすすめです。
③餌木猿3.5号スーパーシャロー


筆者の中で最も信頼できるエギで。ただ巻きエギングで最もたくさんアオリを釣ってきました。
職人さんによる手作りのため出荷数が少なく入手困難ですが、運良く釣具店で見つけられれば即購入をおすすめします。
10〜11月のサイズアップしたアオリをただ巻きで狙うなら1本持っておきたいエギです。


ただ巻きエギングの釣り場3選


①防波堤


いつものポイントで、ただ巻きエギングをしてみてください。
湾内、先端、テトラ帯など、シャクるエギングで釣れているポイントは、ただ巻きエギングのポイントでもあります。
②砂浜(ゴロタ浜)


ゴロタ浜はただ巻きエギングで狙いたい最優先の釣り場です。
沈み根が点在している浜や急に深くなっていれば好ポイント。
エギンガーが少ないので、スレていないイカが釣れる確率が高いです。
スレていないイカはアタリも大きいので、意外にも釣りやすいポイントです。
③砂浜(海水浴場)


海水浴場はとても穴場。エギンガーがほぼいないので釣りやすく、アオリイカも釣れます。
砂浜の突き出ている場所や、沖の防波堤が近い場所など、変化のある場所を中心に狙ってください。




筆者の体験ですが、遠浅の海水浴場よりも、40〜50m沖で急に深くなっている海水浴場のほうが釣れる確率が高いです。
海水浴場のような浅場には基本的にイカは定着しておらず、回遊してくるイカを狙うことになります。
沖合が急に深くなっていれば、日中は深みにいるイカが夜は浅場に餌を求めて回遊してくる、という仮説を立てています。


まとめ


- 釣り方:リールを巻くだけ。夜は表層、昼は底を狙う
- タックル:いつものエギングタックルでOK(リーダーだけ3号に)
- エギ:2.5号ベーシック、3号・3.5号シャロー/スーパーシャロー
- 釣り場:防波堤・ゴロタ浜・海水浴場
特別なタックルは不要で、釣り方がシンプルな”ただ巻きエギング”。シャロー/スーパーシャロータイプのエギを準備して、次の釣行で試してみてくださいね。








